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恩返し

執筆者 勝田 大介
所属団体 ペット求人ナビ
所属・役職 代表
URL http://www.pet-jobs.com
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僕は小学生のころ、ゴローという柴犬の雑種を飼っていました。

今考えると、ちょいちょい散歩をサボったり、エサは人間の残飯だったりと、
ひどい飼い主だったと思いますが、それでも僕にとっては、
かけがえのないトモダチでした。

そのゴローが、ある日庭で苦しそうに鳴いていました。


「キャンキャン・・・・・クーン・・・・キャイーン」


いつも庭に穴を掘る癖があったので「釘」でも踏んだのかと思いながら探ってみるものの、
特に外傷は何もありません。


それからというもの、散歩の途中で急に座り込んでしまったり、
夜中にまた苦しそうに鳴きだしたりしましたが、原因は分からないままでした。

 

そんなある日、


いつものように散歩に出かけると、また座り込んでしまいます。
しばらくして立ち上がったと思ったら、ゴローが血尿を出したのです。


これはただ事ではないと思い、母親がパートから帰ってくるのを待って事情を説明し、
とにかく動物病院へ行くことにしました。


もう夕方だったのでどこも診療時間は終わっていたのですが、
「すぐに診せに来なさい」と言ってくれた獣医さんがいました。


当時、うちには車がなかったので近所の土建業の家から土建用の一輪車を借りて、
それに乗せて運ぶのですが、歩道の段差があるたびに


「キャンキャン・・・・・クーン・・・・キャイーン」


と、苦しそうにゴローが鳴きます。

 

どうしてこんなになるまで放っておいたのだろう!!と後悔しながら、


「ごめんね・・・・痛い?・・・大丈夫?・・・・ごめんね・・・」


僕はずっとゴローに話しかけながらやっと動物病院に到着しました。


そして診察。


結果はフィラリアでした。

しかもかなり進行していて、心臓の中にまで虫が入り込んでいるそうです。
もし手術をしたとしても、これを完全に取り除くことは不可能なそうで、
半年生きられるかどうかもわからないとの事でした。

すると母親が僕に言いました。


「もう、ゴローを楽にしてあげましょう」


うちもそんなに裕福ではなかったので大人の事情もあったのかもしれませんが、小学5年生の僕には母親の言っていることを受け入れられません。

僕は泣きながら母親に訴えました。


「そんなのやだよ・・・・ゴロー助けてあげてよ・・・僕のお年玉全部つかっていいから助けてあげてよ・・・」


すると困っている母親の後ろから獣医の先生が話しかけてきました。


「あのねボク、もし手術をしても手術中に死んじゃうかもしれないし、うまくいっても半年後にはまた同じように苦しむことになるかも知れないんだよ。それでも手術してあげたい?」

 

僕は泣きながら答えました。


「うん・・・だってゴローはトモダチだから・・・」


「じゃあ、君がゴローの治療費を払うと言うのなら、やれるだけのことはやってみましょう」


そう言うと先生は僕のお年玉だけでこの手術を引き受けてくださいました。

 


手術は大成功です。

 

退院の日、瓶詰めにされたフィラリアの原虫を記念にいただきました。
白い10センチくらいのミミズのようなものが40匹くらい入っていました。


ゴローはその後2年以上も生きてくれて、僕が中学2年の時に9歳で他界しました。

 

 

あれから20余年。

 

 

僕は今、WEBデザイナーという仕事をしています。
相変わらず裕福ではありませんが(笑)

 

今回、このペット求人ナビを立ち上げるにあたって、
これまでの常識を覆す破格の値段でサービスを提供することを決めました。

 

それは動物病院をはじめとするペット業界関係者の皆さんが、このペット求人ナビを通して、かけがえのない仲間を作っていただくことが、当時8,000円という破格の金額で僕のかけがえのないトモダチを救ってくれた獣医の先生に対しても、少しは恩返ししたことになるのかな?なんて思ったからです。


今後も自分の出来る範囲でぺット業界全体を盛り上げていけるよう、努力してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。


ペット求人ナビ 代表 勝田大介

 

 

 

 

 

 

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これでいいんだよね?ゴロー・・・・

2009年05月25日